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民主主義ってなんだ?民主主義ってなんだ?

民主主義ってなんだ?の答えを生きる

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デモクラ男子・デモクラ女子急増中

投票に行くだけじゃなかなか世の中変わらないでしょ?ほかにできることってなにがあるかな?

いやいや、311後、世の中ずいぶん変わったと思う。だって、いつもの友だちの口からこんなフレーズを聞く日がくるなんて!ちょっと前まで、だれかがそんなこと言ったら「はあ?」って感じだったでしょ?ムーブメントははじまっている。でもまだ、目に見えない。押す力は相当大きくなってきている。動きが目に見える形で突然ゴロリと顕れる臨界点まで、たぶんあとほんの少し。そんな手応えをビシビシ感じてる。

民主主義の熱すぎる現場はカオス!

311後の4年間に2度の衆院選と1度の参院選があり、いくつもの地方選があった。2012年と2014年の都知事選。ごく普通の人々が生まれて初めての選挙ボランティアにデビューした。選挙ボランティアってなんなの?その中のひとり、白石大輔さん(仮名・33歳)に聞いてみよう。

もちろん投票はいくつもりでした。でも、『このままでは自分の支持する候補は勝てない』って思ったんです。自分の中で政治不信も危機感も高まる一方だし、『なんかもうこうしちゃいられない!』。勢いにまかせて選挙事務所に行ってみた。そしたら似たような人がいっぱい集まってて右往左往(笑)

このとき、いてもたってもいられず、仕事の合間に選挙事務所を訪れてボランティアスタッフを買って出た、あるいはネット選挙で情報発信を試みた、ごく普通の人々が、かなりの数出現した。選挙事務所にとっては、たくさんのボランティアスタッフが駆けつけてくれることはなによりうれしいこと。しかし、小さな事務所にはボランティアの受け入れや組織化をする余力(?)体制(?)すらなく、悲しいかなカオス的パニックに陥った。

うわー、選挙の裏側ってこんなだったのか、とさらにサポート欲が高まった白石さん。

結果としてボランティアスタッフたちによる自発的な組織化の動きが生まれました。つまりは『セルフ適材適所』ってことなんですけど。

入力作業、電話の応対、写真撮影、動画発信、車の運転、ウグイス嬢、託児、おやつの差し入れ、 みんなの疲れを吹き飛ばすマッサージまで。 とにかく、できること、得意なこと、そして必要なことの掛け算で各自仕事を見つけ、見知らぬ同士が声を掛け合い協力体制をつくっていった。

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身体から始まる民主主義!

『こんなことできますよ』『そりゃありがたい!』の連鎖が無限に生まれていって……救急現場というかサバイバルというか、そんな熱き日々でした。赤ちゃんがいる人もボラ参加できるようにと、保育士資格をもつボランティアが選挙事務所内に託児スペースをつくったのはかなり稀有なことらしいですが、すごく自然な感じでよかった。考えてみたら政治こそ日常のことですよね。

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選挙事務所に保育園?

できることで応援。プロの剛腕が唸るネット選挙

ちょうど同じ頃、インターネットの世界でも、似たようなことが起こっていた。ネット選挙が解禁されたばかりのタイミング。デザインやコピーライティング、マーケティング、写真、イラストなどの特技を生かし、仕事の片手間に情報発信を買って出るプロやセミプロが多数自然発生した。

わたしも含め、それまで選挙の応援とは縁がなかったプロたちが、候補者を応援するロゴ、バナーなどを突然惜しみなく量産しだしたんです。それまで政治の世界には存在しなかったキャッチーなセンスやユーモアに溢れ、メッセージも共感を呼びました。これは強いですよね。

自らもグラフィックデザイナーである浅田すみれさん(仮名・29歳)は振り返る。

仕事も忙しいしなかなかまとまった時間は取れない。せめて仕事の合間にパソコンに向かったまま、技術を生かしてちょこっとバナーでも作ろうか……とやり始めたら、結局、これがいちばん効率のいい応援方法だと気がついた。これが話題となりやりとりする仲間も増えて、ウェブサイトや印刷物の相談にのったりするようにもなりました。

Vote U.K.バナー

インターネットで拡散されたバナーの例

写真家が心を動かす写真をアップすれば、それにインスパイアされたデザイナーがバナーに仕上げる。プロのクリエイターたちがチームを作って、候補者のテーマカラーやロゴを設定し、ネットでも街宣でもイベントでも統一感のあるイメージを発信する。facebookやTwitterなどのSNSから始まったこの動きは、素人さんのつくったバナーをブラッシュアップ指導するなど、発信のコツを伝える場づくりへも発展していく。

わたしたちボランティアと候補者を熱くつなぎ続けたのが、ツイキャス隊の活躍です。ツイキャスはスマホ一台あればだれでもすぐにできる。候補者の様子を近くにいるボランティアが日替わりでオンエア。わたしたちは連日、ツイキャスを共有・拡散。候補者の主張や人間性に共感の輪が広がっていきました。事務所で留守を守るボランティアも、自宅や遠方からネットで応援するサポーターも、候補者や支援者たちと毎日リアルタイムでつながることができ、それがまたみんなの士気を高めていきました。

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いつでもどこでもツイキャス!

♪〜君一人じゃない 仲間がいるのさ〜♪

浅田さんにしても前述の白石さんにしても、これらのつながりが一過性ではなく、その後もどんどん広がり、今なお人々のテンションが確実に保たれている手応えがあるという。

興味深いのは、ボランティアで集まったメンバーのほとんど全部が、連日寝不足であったにもかかわらず、明るいエネルギーに溢れ、とても楽しそうだったことです。

と白石さん。浅田さんも言う。

ゼロ円でガンガンつくってます。できることでサポートしあう。そうやって自分たちの手で未来を変えていける手応えがなんだか昔の村づくりみたいでうれしい。

選挙には勝てなかったのに、動きはおさまるどころか、そのときのネットワークが今でも動き続け、スキルはどんどん磨きがかかり、学んだことを発信し合い、そうこうするうちにあちこちの選挙で結果を出し始めている。

最初は何もかもが手探りだったのに、選挙を繰り返すたびにだんだん上手になってきてるし、効率的になってきましたね。おたがいの気心も知れてきたし、ネットを通じて他地域の地方選を手伝ったり情報交換するうちに、全国にヨコのつながりもできてきた。海外に住んでる人たちも手伝ってくれるし、日本のメディアが伝えないことを教えてくれたりするんです。

なんかとっても楽しそうに聞こえるんですけど。

そうですね、もう投票だけしてた頃には戻れないです。民主主義ってこんな手応え!ってことを知ってしまったらもう(笑)

なにに目覚めちゃったんでしょうか。

最初は正直言って、政権への怒りや無力感でいっぱいでした。でも少しでも動くとそれに反応してくれる人、サポートし合える人がたくさんいる。1つ動けば10も20も反応が返ってくる。清志郎さんのイマジンの歌詞に、君一人じゃない、仲間がいるのさ、ってあるんですけど、まさにそんな感じ。それを体感するには、なんでもいいから動き出すこと。歌える人は歌い、踊れる人は踊る。すると、周りも動き出す。風景が変わる。無力感が微力感になって、有力感になっていくんです。

1人で小さく始めれば、大きな輪が育っていく。

たとえば『本物の民主主義を粘り強く勝ち取ろう!』なんて言われたら、わたしだって『そりゃ大変そう!無理!』って思いますよ。でもね、やってみたら本当に楽しかった。生きてるって感じがしたんです。ヨーロッパや中南米の民主主義は進んでるっていうじゃないですか。たぶん、こういう楽しさをたくさん知ってるんだと思う。

「中の人」にしかわからない楽しさ=デモクラシー

そんな楽しさと新しいつながりの中から、立候補する人がすでに何十人も現れて、当選する人たちも出始めている。とくに2015年4月の統一地方選。投票率こそ伸び悩んだものの、全国のデモクラ男子・デモクラ女子が蒔いてきた小さな小さな無数の種が、確実に芽吹きはじめた手応えが。

白石さんは言う。

遠い存在だと思っていた国会議員に会いに行ったりもするようになった。一般的にはロビイングと呼ばれる活動ですが、僕たちは「永田町ピクニック」と呼んでいます。これもやってみたら意外に楽しかった。

自分たちが悩んでいることや望んでいること、ぜひとも知ってほしいことを議員さんに聞いてもらう。そして、議員さんが何に困ってるのかも教えてもらう。

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超わかりやすいロビイングマニュアル

ちょっと前の自分なら考えられないことだけど、国会や議員によそよそしい気持ちだけを持ってTwitterでただ吠えていてもあまり建設的じゃなかったな、なにも変えることはできなかったな、と今ならわかる。

投票で物足りないなら、自分が立候補しなきゃいけないと思ってたけど、できることの選択肢は無限にある。自分たちの手で未来を作ってる感じ。

投票が『価格.com』のサイトでする買い物だとすると、僕たちがやってる活動は、生きるのに必要なものを自分たちの力で調達する無人島生活なのかなと思うんです。外から見てると大変そうなんだけど、やってみたら楽しいのは本物だから。バーチャルよりサバイバル。お客さま的生き方より、無人島的生き方。

なるほど。食べ物や電気をスーパーや電力会社から何の疑問もなく買い続ける生き方と、小さな畑や太陽光パネルで自給してみる生き方の違い?生きることが白黒からカラーになる感じ?

そう、細胞レベルからワクワク嬉しい感じになるんです。

つくりながら鍛える、民主主義の筋肉

わたしたち、政治のこと、避けてきてた。面倒くさい。取り組んでもどうせ結果が出ない。そんなふうに思ってた。でも、「投票に行くだけでは結果が出ない」。そのことが大きなヒントになった。投票に行くだけでは、率直に言って、つまんないのだ。じゃあなにをするかというと、納得のいく候補者を本気で探し出して応援したり、政治についてのやりとりを避けないでいろんな立場の人と対話したり、その中で共感や議論のスキルを磨いたり、価値観が似た人々とゆるやかなチームとして助け合えるようになったり、価値観が異なる人々とも敬意と信頼関係でつながれるようになったり。
こういう、ひとつひとつの情熱と実践のプロセスを味わいながら行動を組み立てていくことが、民主主義の手応えなのかもしれない。経済成長ばかり追いかけているうちに、すっかりやせ細っていた民主主義の筋肉を、楽しく美しくリハビリしていきたい。

できるのにやってなかったこと、まだまだたくさんある。(ま)

なにもしないよりずっと楽しい。デモクラ男子・デモクラ女子のできることリスト

お客さま編

  • <選挙>投票する

初級編

  • 地域の課題から国政まで、政治や社会問題についてのイベントや講演会に参加してみる
  • テレビ番組等で、良いものがあれば励ましのメールや電話をする
  • 政治や社会問題について家族や友人と話す(気軽に話せる空気をつくる)
  • 自分の意見をSNSやブログで発信する
  • イベントや講演会をサポートする
  • 地元の議会を傍聴してみる
  • デモに参加してみる
  • 辺野古や官邸前での抗議行動など、政治的に焦点になっている「現場」に行ってみる。その体験をSNSなどで発信する。
  • <選挙>ツイッターやFacebookで気になる候補者をフォローしたり、応援するグループに参加。いろんな情報や候補者の発言・政策などをリツイート・シェアして拡散。候補者の政策をアピールするバナー(画像に短いコピーを載せたもの)を拡散する。

中級編

  • 地域の課題から国政まで、政治や社会問題についてトークイベント、上映会、ワークショップ(話しあう会)などを企画・主催してみる。地域でそうした活動をする仲間を増やし、グループをつくってアイデアを出し合う。
  • 駅前でシール投票※などのアクションをしてみる。(※「九条改憲に賛成?反対?」など、通行人の意見をシールで大きな紙に貼ってもらい可視化)
  • 議員さんに会いに行き、意見や要望をつたえる(ロビイング)
  • <選挙>応援する候補者のボランティア。市民派候補であれば「選対」(選挙事務所)に顔を出し、ハガキ書き、電話かけ、ポスターの証紙貼り、マッサージ、託児、カンパなど、自分にできることを提案してやってみる。または友達と独自に勝手連をつくって勝手に応援する。
  • <選挙>街頭演説を、スマホを使いツイキャス生中継。候補者の政策をアピールするバナーを自分でつくる。

上級編

  • 地域や国レベルの課題について考えたりアクションしたりするグループをつくり、フリーペーパーなどのメディアをつくったり、イベントなどを行い、継続的に活動を続ける。
  • 地域の課題について、条例制定の直接請求や請願などの行動を起こす。
  • 国レベルの課題についての裁判、たとえば脱原発訴訟などの原告に加わる
  • <選挙>立候補する。

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